【プレイヤーブログ古屋粋生#81】


こんにちは、新4年#81古屋粋生です。
先日の「幹部挨拶」のブログでもお伝えしましたが、今シーズンも引き続き主将・キャプテンを務めさせていただくことになりました。
改めまして、どうぞよろしくお願いいたします。

山梨県富士河口湖町出身で、10歳の頃に始めたアイスホッケーも今年で13年目になります。ポジションは主にDFですが、時々FWをやったりもします。スケートの速さとパスでのチャンスメイクが自分の強みだと勝手に思ってます。
今年の個人的な目標は、「部員全員にアシストする」こと。自分が得点する、活躍することよりも、4年生、経験者として、周りを上手く使って、全員が試合で活躍できるプレーを意識します✨

さて今回は、僕のこれまでのホッケー人生、特にこの3年間について想いのまま綴ろうと思います。長くなりそうです。お付き合いください。

10歳の頃にホッケーを始め、その前は兄の影響で6年ほどサッカーをしていました。ただサッカーは好きとか楽しいとか、そういう感覚ではなく、習い事として嫌々 続けていたと思います。当時はサッカーのルールすらよくわかっていませんでした。そんな中、幼馴染の誘いでホッケーに出会い、一気にのめり込みました。両親の仕事上、片道50分の送迎はそう簡単ではありませんでした。なんとか説得し、サッカーを辞め、ホッケーを始めることになりました。

小・中学生の頃は地元のクラブチームでプレーしていました。中学2年くらいまでは正直 周りについていくのに必死で、ホッケーを始めた頃のようなワクワク感は薄れていました。しかし、徐々に実力がついてきて、中学3年生の頃にはクラブチームとしては初の関東ベスト4、県選抜としては15年ぶりの全国大会出場を果たしました。この年はホッケー人生の中でも特に楽しい1年だったと思います。

山梨にホッケー部がある高校がなく、実力に自信がなかったこともあり、県外の高校でホッケーを続ける選択肢もなかったため、高校3年間は社会人チームでプレーすることを選びました。しかし、今振り返ると、高校でもホッケーを続ければよかったなと後悔しています。
「高校卒業したらホッケーは辞めよう」と思っていましたが、高校3年の夏休み前、進路を決める時期になって、やはり大学でも続けたいという思いが強くなりました。駒澤大学を選んだ理由は、「Ⅱ部の中で比較的強いチームだったから」というシンプルなものでした。とはいえ、高校時代は勉強をほとんどせず、のんびり過ごしていたため、大学受験は本当に大変でした。

なんとか入学し、大学1年目を迎えました。先輩方は優しく、経験者というだけで信頼してもらえる環境に、自分でも驚きと喜びを感じました。周りについていくだけで精一杯だったこれまでとは違い、「信頼されている」と実感できたのは初めての経験でした。プレー面でも生活面でも、自由に楽しく過ごせた1年だったと思います。
大学ホッケーにも慣れ、後輩もでき、先輩たちともより深く関わるようになった2年目。この年は、前年の4年生が一気に抜け、経験の浅い部員が多かったため、4年生の先輩方はとても大変だったと思います。それでも、秋大会では準優勝し、インカレにも連れて行ってくれた先輩たちの偉大さを、後になって改めて実感しました。

そして迎えた3年目の昨年。ホッケー人生の中で、最も辛く苦しい1年だったと思います。また、勝つことの難しさを実感した年でもありました。2023年秋大会の最終戦後、キャプテンに選ばれた日。これまでマークをつけたことがなかったこともあり驚きましたが、2年間にわたって自分のチームを作れる嬉しさも感じていました。メンバーも揃っていたため、どこかで余裕や慢心があったのかもしれません。しかし、そんな思いは、自分が率いるチームで初めて挑んだ地方大会の初戦で打ち砕かれました。以前のインカレで大差で勝った相手にまさかの敗戦。優勝を目指していた大会でしたが、結果は5位。
「この大会は経験」と切り替え、2ヶ月後の春大会。しかし、シード枠だったにも関わらず、これまで大差で勝ち続けてきた相手に敗戦。夏合宿では手応えを感じ、「チームとして仕上がった」と思って挑んだ秋大会も、まさかの全敗。

この1年を通して感じたのは、これまでの先輩たちの偉大さでした。僕たちを自由にプレーさせ、自分の活躍よりもチームのために動き、後輩を最大限に活かしてくれていた先輩たち。その凄さを、今更ながら痛感しました。
それと同時に、キャプテンとして過ごしたこの1年間は、常に大きなプレッシャーを抱えていたように思います。Ⅱ部で上位だったチームを下位に落としてしまったこと。常に表彰され続けてきたチームをⅢ部に降格させてしまうかもしれないプレッシャー。週1回の氷上練習も、好きなはずのホッケーなのに、どこか憂鬱に感じていました。少しホッケーが嫌いになりかけていたのかもしれません。

そんな僕を救ってくれたのは、同期の#24陽斗と#4駿人、そして途中退部した同期マネからのLINEでした。勝てない試合が続いていた秋大会の途中、気分転換に実家へ帰省していたとき、不意にこんなLINEがきました。
「いっとが頑張ってるのはちゃんとみんな伝わってる」
「もっと周りを頼って」
「自分だけの責任だと思わないでもっと気楽にやってほしい」
情けないほど落ち込んでいた自分にとって、この言葉でどれほど救われたか分かりません。これまで、チームのためにやってきたことは決して間違いじゃなかったんだと確信できた瞬間でした。そして、改めて、本当に良い同期に恵まれたな、と心から思いました。ありがとう。

この1年間、結果としては何一つ残すことができませんでした。優勝どころか、Ⅱ部残留という最低限の結果。キャプテンとして上手くチームをまとめられなかったこと、幹部として未熟だったことも痛感しています。4年生をインカレに連れていけなかったこと、試合で勝たせることができなかったこと。それが何よりの心残りです。

しかし、この1年間のキャプテンとしての経験は、間違いなく僕を成長させてくれたと思っています。そしていよいよ、ラストシーズン。今年は、昨年のように「キャプテンとしてみんなを勝たせる」と強気なことは言いません。
今年はみんなが僕を勝たせてください。
そして最後、勝って僕を泣かせてください。

最後の学生ホッケー、悔いのないよう全力で頑張ります。
引き続き駒澤大学アイススケート部への温かいご声援よろしくお願いいたします。

4年古屋粋生